狩猟犬について

 私は幼い時から、猟犬とともに生活しており、父に連れられ野山へ出かけ、猟犬の猟芸について見ることができました。記憶をたどりながら改めて今までであった猟犬について記述させて頂きます。

甲斐犬
 山梨県に古くから生息する猟犬です。特徴は言わずと知れた虎毛です。気性は基本的に用心深く慎重な性格です。私自身の猟犬の思いや感覚はすべて幼いこのろの甲斐犬との生活で養われたものであり奥が深い犬種であると思います。
 父から聞いた話では、昔から集落で放し飼いの甲斐犬がおり、自分が気に入った主人を見つけその家に居着くような性格で、人間からのコンタクトが難しい犬ではあります。
 その代わり、信頼関係の高さは一級品で、猪を主人の前まで物の見事に引き出してきます。静なる闘志があり、名犬を手にするこができれば一銃一狗を実現できます。
 その犬たちも、ある時期に獲物のにやられ、また罠にかかり今では、私の家では血統が絶えてしまいました。現在の甲斐犬は、展覧会向けの商業ベースの犬ばかりで、甲斐犬も猟犬として低調と言わざる得ない状況です。いい甲斐犬の情報があれば是非ご連絡お願いします。

紀州犬
 和歌山県、三重県に伝わる犬であり、猪猟にたけた犬種である。白毛のイメージが強く狩猟では細田系の血統が有名であり、猟芸はすばらしいです。
 現在では、原種に近い斑毛の紀州犬を使用しています。猟芸もよく人間とのコンタクトがいい反面、人間側に使いこなすスキルが必要です。

四国犬
 四国全域に生息する、古くからの狩猟犬です。各地域で特色があり、体型、気性が様々な個体が多く見受けられます。現在、使用している四国犬は徳島県の猪猟に繁殖された個体となる血統です。人間にはとても大人しいですが、獲物のを前にすると変貌を見せる特性があり、人間側が犬の反応に遅れないよう猟野では、神経を集中させなければなりませんが、猟芸は一級品です。

外国犬
 プロットハウンド、ブルーチックハウンド、ウォーカーハウンド等の追い出し、追い鳴き、を行い巻き狩りを行うのに適した猟犬です。さすが外国で徹底固定した犬種であるため、猟芸については特化しており、目的通りの働きをしますが、何より訓練が重要です。和犬と違い資質のみでは、能力を発揮しませんので訓練が重要です。私の家では現在使用していませんが、グループでは仲間が使用しています。

 特に獣類の銃猟で猪猟については、猟犬の猟芸が猟果に大きく影響されることは言うまでもありませんが、人間側のスキルが伴ってこそであると考えております。猟犬との狩猟はもって生まれた資質のようなものがあり、向かない人は向かないです。(生意気言ってすみません)
 私達の狩猟は日本古来から伝わる猟犬とのコンタクトで神業的に猟果を挙げる最良の方法を行っていると自負しています。猟の方法について信じてもらえない人が大半ですが・・・・・・・・・
 興味がある方は、メールにてご連絡ください。

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